恋愛は腹八分

「恋愛で心得ておかなければならないのは、『腹八分目』ということだと思います。

腹八分目とはこういう意味です。『相手に完璧を求めないこと』。相手は違っていて当たり前。お互いの理解度80%、つまり腹八分目で『よし』とするのが恋愛をうまく進める、よいさじ加減といえるのではないでしょうか。

むしろ、80%も相手を理解できたなら、これ以上ないほどの良い相性だといえるかもしれません。相手の中に“不可思議な領域”が20%ある。であるからこそ、相手への興味(愛情)が尽きないということにもなるのです。

逆に相手を50%程度しか理解できないという場合は、恋愛、さらに結婚はむずかしいと考えたほうがいいと思います。つきあっていくうちに価値観の違いに気づいたら、一歩立ち止まるのがいいと思います。最初の印象だけで結婚すると、価値観の違いが亀裂の引き金にもなりかねないからです。」

 

ー枡野俊明「心配事の9割は起こらない」より